みんみんの事情

アラサー女子の性の備忘録

初めて彼氏のアソコを目撃したとき

(これからは常体で書く。)

 

正直に告白するが、二十余年の人生の中でしっかりと男の人のシンボルを見たことがなかった。小さい時に父親とお風呂に入った経験はあるものの、記憶は皆無である。耳年増になり始めたティーンエイジャーの時にインターネットを利用できる環境が与えられたのを良いことに、おピンクな動画や画像を検索しまくったのだが、どれもこれもモザイクがかかっていた。漠然と外形と色味くらいは何となく知れた。あと毛が生えてることも知った。しかし男性器のイデアなるものは自分の認識の中に獲得できないままでいた。

 

一ヶ月ほど前、初めて彼氏の部屋に連れてってもらった。まだ知り合って日も浅かったので、とりあえず二人並んでソファに座り、適当に雑誌を読んで当たり障りのない雑談をしながらコンビニで買ってきたお菓子とジュースを飲み食いする、ぬるく坦々とした時間を過ごしていた。

おもむろに彼氏がトイレに行ってしまった。私もついでにお菓子をつまんだ手を洗うつもりでトイレ近くの洗面台へ向かった。

全開になったトイレのドア。そこそこの音量で放たれるおしっこ。流れ落ちる方向に視線を逆らっていくと

ルビーチョコレートみたいなピンク色の先っちょ、色白の体に似つかわしくない黒ずんだ肉棒、その棒の生え際から無造作に雄々しく取り巻く黒々とした毛。そして二つの肉の玉。玉というより皮袋と言うべきか。

生のおちんちんである。いや、「ちんちん」なんてあどけない響きのものでは無い。毛の茂みと皮膚の色黒さから「陰茎」と呼ぶのがふさわしい、ヒト科雄の子孫を残すためのものであるように感じた。

「あっ…あ」私が思わず声を出してしまうと、涼しい顔で突っ立っていた彼氏がそのまま何ともなさそうに「くせで締めるの忘れとった、ごめん」とだけ言った。

そのまま用を足してまたソファに戻り、ぬるい時間が再開されたが、もう頭の中はおちんちんのことでいっぱいだった。座っている彼氏のズボンの股間の部分をさりげなくちらちら見るのをやめられなかった。

チャック部分より少し右にあるそれらしき膨らみ。

勃起したらもっと大きく、硬くなるならそれはどんな風になるのだろう。またそうするためには刺激を与えないといけないらしいけど、刺激された時にこの人はどんな顔をするのだろう。

その後にトイレに行ってパンツを下ろしてみたら、クロッチ全体と陰毛を濡らすほどの愛液が出ていた。まさかブツを見ただけで入れられる場所がぬるぬるになって準備万端になってしまうほど淫乱だとは思わなかった。

その日は至ってプラトニックに終了し、湿って冷たくなった布地を股に感じながら帰宅した。

今でも彼氏のおちんちん(ぱおんぱおんと呼んでいる)を想像するだけで愛の泉を湧かせられる。

今回はこの辺で。